那須塩原で学習塾を開業して10周年。高校受験や大学受験で思う事、あれこれ⑫
数年前のこと。ある姉弟が青木教育ラボに体験授業に来ました。体験授業の申し込み時のお話では、お姉さんは那須塩原市内の中学で学年トップの成績で栃木県北の進学校に特色選抜で合格しており、弟さんはまだ小学生だったので学年順位はわかりませんが成績優秀、とのことでした。
ところが、いざ体験授業を始めてみると、お姉さんも弟さんも、理解力と思考力が圧倒的に不足していました。二人とも、先々のカリキュラムでは学年を追うごとに苦労が増えることは必至でした。特にお姉さんの方は高校入学直前だったため、正直、手遅れな状態でした。弟さんの方はまだ小学生だったので、本人の努力と能力にもよりますが、多少の挽回の余地は残されていました。
体験授業後、私からご両親へ「二人とも、この先の学習では非常に苦労すると思います。」という趣旨のことを言ったと記憶しています。さすがに、「お姉さんは手遅れです。」とは言えませんでした。
結局、その姉弟は入塾しなかったので、私の言葉をご両親がどう受け止めたのか、知る由もありません。
ではなぜ、この姉弟のことを書いているかというと、最近、この弟さんの方の噂を耳にしたからです。実は、現在、青木教育ラボに通っている高校生が、この弟さんと中学からの同級生だったのです。
彼は今、栃木県北の進学校に通っているようですが、毎日ため息をつきながら、「勉強が大変だ。」とこぼしていると聞きます。数年前の体験授業時の、私の予見が現実になっているのです。おそらく、彼のお姉さんも同じような高校生活を送ったのだと推測します。
あの体験授業の時は彼はまだ小学生でしたから、あの時点で青木教育ラボに入塾して、頭のトレーニングをしていたら、現状は幾分か異なるものになっていたのだと思いますが、今となっては彼も高校生ですから、・・・。
ブログにすでに何度も書いてきましたが、学校の成績は、“真の学力”、“真の理解度”、“将来の伸びしろ”を測る指標ではありません。将来、高校のカリキュラムに適応するため、あるいは、ある程度の大学に進学するためには、学校の成績が良いのは当たり前で、さらに、将来のカリキュラムを理解するための、理解力と思考力を身につけておくことが、小学生の段階で必要になります。
学習塾、進学塾と一口に言っても、授業内容やレベル、講師の能力など、様々です。
そういった諸々の事を見極めた上で、青木教育ラボが選ばれるのであれば、それは無上の喜びです。