那須塩原で学習塾を開業して10周年。高校受験や大学受験で思う事、あれこれ⑪
前回のブログで、国公立大学に進学するには、高校入試の時点で大田原高校に楽々と合格するレベルの学力が必要、ということを書きました。もちろんこれは最低条件であって、上位の国公立大学を目指すのであればさらにハードルは上がります。
青木教育ラボでは大学進学を決めているお子さんには、中学生や、場合によっては小学生の段階で、国公立大学のレベルの高さを意識してもらうよう、折に触れ、、情報を流しています。
すると、中には「高校に行ったら頑張ろう。」という趣旨のことを言う生徒がいるのですが、このような考え方は正直甘過ぎます。高校に入ってから学力を挽回することが不可能だとは言いませんが、余程の潜在能力の持ち主でなければ難しいのが現実です。高校のカリキュラムは難しい上に速く進む為、多くの場合、ついて行くことで精一杯になってしまいます。高校入学前に小・中学校の遅れを挽回できない生徒が、高校で挽回できるとは到底思えません。
やはり、国公立大学を目指すのであれば、早い段階から準備をする必要があります。そして、その準備は学校の成績を超越したレベルで行う必要があります。学校の成績が良いからといって安心していると、高校入学後に厳しい現実に直面することになります。
青木教育ラボが那須塩原で学習塾を開業して、10年が経ちました。この間に大学受験に挑んだ生徒は16名で、国公立大学に現役合格を果たしたのは僅か2名です。この16名の中には、中学時代は学年でトップクラスだった生徒が何人も含まれているのですが、私からすると、特に算数に関して小学校の時から遅れていた生徒が多いように見えます。
学校の成績は“真の学力・理解度”(将来の伸びしろ)を表す指標ではありません。国公立大学を目指すのであれば、学校の成績が良いのは当たり前で、更にそれを超えたプラスアルファがないと、高校のカリキュラムには太刀打ちできないのです。
青木教育ラボでは、生徒の状況に応じて、学校のカリキュラムよりも深く考える課題を与えています。先の16名が、「もしも小学校低学年のうちから青木教育ラボに通っていたら、・・・?」という思いは常にあります。